ハワイ留学の初心者が失敗する学校タイプ コンテントベースカリキュラム
- 2015/9/7
- ハワイへ留学したい

英語をシャワーのように浴びるとどうなるのか?
上級者の人が英語をシャワーのように聞いて聞いて聞きまくると有益です。もともとボキャブラリーや文法の知識があるので、聞いて聞いて聞きまくると日本語のフィルターを通さず英語を英語で理解する良い訓練になります。
「apple」という単語を聞いたとき、みなさんは「りんご」という日本語がまず頭に浮かびますか?それとも赤い丸い物体の絵が浮かびますか?絵の方が浮かんだら日本語フィルターを通してないということです。
英語を聞いた時、ついつい日本語に直してしまう癖がある人は英語上達度が遅めです。日本語に直してから理解し、その返答をまた日本語で考えてから頭の中で翻訳する。
こうすると余計なワンクッションが障害になり英語の理解も遅く、コミュニケーションもスムーズに行きません。こんな人にとってはシャワーのように英語を聞きまくることは、日本語のフィルターを取り除くための良い訓練になります。
では、初級者の人が英語をシャワーのように浴びるとどうなるのか。残念なことに、その英語はシャワーのように流れていくだけです。全く身につくことなく、排水溝に流れていきます。
単語の意味もわからない、文法もわからなければ意味がわかりません。聞いた英語の単語や文法ルールを知らないと聞いても聞いても、いくら聞いても意味はわからないのです。
ここで多くの日本人になじみがないと思われる言語を例にとって考えてみましょう。たとえばアラビア語。アラビア語をシャワーのように聞いて聞いて聞きまくったらいつかアラビア語がペラペラになると思いますか?
答えはノーですよね!英語もそれと同じです。
言語に関して全く無知な状態で、聞けば聞くほど理解ができるのは幼い子供だけです。10歳くらいまでの子供。でも、子供でも何千時間、何万時間というリスニング時間が必要です。だから大人はムリです。
英語初級者の人が、なんとかブロークンでも日常英会話までできるようになるためには何が必要でしょうか?答えは簡単。文法の基礎と、せめて中3までの単語力です。ここまで来たら、英語シャワーの事を少し考えてもいいです。
この基礎がない場合はやっても無駄なので、やらないようにしてくださいね。
初級者の人が留学する際に、気をつけてもらいたいことがあります。コンテントベースのカリキュラムを採用してる学校には入学しないでください。コンテントベースは「英語をシャワーのように浴びる」に基づいた教授法です。
英語について教える授業ではなく、英語を使って、歴史、アート、科学などの他の科目を勉強することです。でも目的は英語習得。おかしな話ですね。英語を勉強するのであれば、英語について直接的に勉強すればいいのに、コンテントベースは間接的に英語を勉強るすのです。
英語について直接的に勉強する場合は、「はい、今日は現在完了形についてです。ルールはこれ。じゃあ練習問題やってみましょう。」となります。
コンテントはアメリカの南北戦争についての読み物を英語もわからないのにやらされ、そこで現在完了形を使った文が出てくると、ちらっとそれについて解説してさらーっと流す。というやり方です。
もともと母語が英語の子供にそうやって文法を教えるのはいいでしょう。でも英語のことをそもそもよくわかってない人にこの方法は向きません。こんなんで英語は上達しません。ましてや混乱するだけ。
でもね、シャワーと同じで上級者にはこれはOKなんですよ。っていうか上級者には必要。でも初級者にはいらないんです!英語上達どころか、英語嫌いになって終わります。初心者はしっかり英語について直接的に勉強しましょう!
ちなみにハワイで初級者にもこのコンテントベースを行っている学校は
イー・エフ・エデュケーション・ファースト (EF)
ハワイ大学付属HELPプログラム
カピオラニ コミュニティカレッジESOLクラス
です。
これらの学校は授業料も高いです。初級レベルの人はこれらの学校を選ぶと大抵失敗します。