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英語社会は、はっきり言わないと自分の思っていることをわかってもらえない
- 2015/1/9
- 英語を美しく話したい

英語を社内公用語にする事って必要なんでしょうか。
ユニクロや楽天などが公用語化を実行していることで知られています。聞いた話では日本人同士でもたどたどしい英語でやり取りしてるそうで、場合によっては「大事なことなので、日本語で失礼します」と一言断ってから日本語で書いたり話したりするそうです。これって何だかナー。。。
だったら最初から日本語でいいじゃん。日本人同士だったら日本語でのやり取りの方が効率よく仕事できるし。会社で英語使ってるオレ達ってなんかイケてる、みたいな自己満足じゃないの?なーんて思ってしまいます。
ただ、日本人だけのシチュエーションだったらいいけど、そこに外国人が一人でも入るとみんな英語で話さないとダメですよね。でもこれはあくまでも英語圏での話。
私の職場には日本人も英語人もいますが、日本人同士だと日本語ですが、そこに一人でも英語人が入れば英語に切り替えます。その人が日本語を理解できないと知っていて、そのまま日本語で話し続けるイコールその人を完全無視、ということになりますから。それにハワイは英語圏だし、日本人の私達が英語人に合わせて当然です。
でもこれが日本だったら、英語しかわからない人に日本人が常に合わせてあげる、っていうのもどうかと思います。日本の企業に就職したのであれば、がんばって日本語を覚える努力をして欲しいです。日本語には英語にはない、丁寧語、尊敬語、謙譲語があります。日本ではこういった言葉を使いこなし、社会人としてやっていけるのです。英語だと、言いたい事、言わないといけない事を相手を尊敬したり、自分のことをへりくだったりすることもなく、淡々と伝える。これが悪い事では決してないけど、日本語での尊敬や謙譲のニュアンスを入れたコミュニケーション方法は変えたくないなと思うのです。このやり方でずっとやって来たからこんなに小さい島国の日本がここまで成長した訳だし。やっぱり日本人のプライドとしてここは変えてはいけない。
このビデオをご覧ください。面白いよ。日本語だとこういう態度、英語(アメリカ人)だとこういう態度になる、ってやつ。アメリカ人ってほんとに仕事でもカジュアルなんだよね。上司に対してはこうしないといけない、こういった話し方をしないといけない、っていうのが無いから。
簡単に一言で「会社で英語」って言うけど、英語をしゃべるとある程度性格も変わります。「日本語の自分」と「英語の自分」って違うなって感じます。「英語の自分」は相当カジュアルでアグレッシブ。
それを選んでる訳じゃなく、そうしないとやっていけない。汗。
日本人同士なら同じ言語、文化を共有してるので自分の思ってることを相手が察してくれるだろう、と思い込み、実際に察してくれることが多々あるんです。
でも、英語圏ではムリ!「えー、ここまで言わないとわかんない?」ってこっちが思うぐらい細かく言わないとわかってもらえない。
でもそれは相手の理解力が乏しい、自分の英語力が乏しいという事ではないんです。ハワイなんか特に色んな文化を共有してる人の集まりだから価値観や常識も私達のものとは異なる。だから何事も言葉に出して、はっきり言わないと自分の思っていることをわかってもらえないんですね。だから英語圏では黙ってると「何を考えてるかわからない人」と思われちゃいます。なので、日本語だと静かな私も英語を話すと必然的にしゃべる量が増える訳です。それに日本語の謙譲語を使う感覚で、自分を下に下にするような話し方をしているとアメ人にやられちゃいます!笑
なんて自信のないやつだ!と相手にされなくなってしまうので、英語を話すと必然的にいつもより「ちょっとキツめ」の自分になるんです。最初はこれがイヤだったけど、しょうがないよね。だってそれじゃアメリカ社会でやっていけないし。新しい言葉を知る事は新しい自分になること、とでも言うのでしょうか。
でも、この「英語の自分」感覚を日本語を話す時にも引きずって日本人と接するハワイ在住歴が長い日本人を見てると、これはイカン、うまく切り替えなければ!と思わされます。
話が随分それましたが、やっぱり日本の会社では基本日本語、必要な時だけ英語でいいんじゃないでしょうか?ムリして英語にこだわる必要はないよ!